希望-2- 加護
寝る前は、カモミールのミルクティをカップ一杯。
飲みながら考え事するのが、ここ最近の日課。
考えることはいつも同じ。
あの人は今、何をしているのかな?
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どこにいるのか、どうしているのか。
知らずにはいられなかった頃があった。
ほんの少し、気になることを調べてもらっただけのつもりだったのに。
あの人が、消えてしまうことになったから。
二度と、同じことを繰り返したくない。
その思いがはじまりだった。
ただそれだけの思いが、いつしかゆがんで。
何をしているかわからない時間に耐えられなくなっていた。
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今はあえて、調べないようにしている。
信じる心を取り戻すために。
信じる力を取り戻すために。
あの人は、ちゃんと帰ってくるから。
誰よりまず、私があの人信じなくちゃね。
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玄ノ丈さんが元気でありますよう。
玄ノ丈さんが無事でありますよう。
これは、願い。
これは、祈り。
玄ノ丈さんらしく動けるよう。
玄ノ丈さんらしく生きられるよう。
花びらのお守りを、そっと両手に包み込む。
みんなの想いが私に伝わったように。
私の想いが、あの人に届きますように。
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明日の予定を確認して、眠りにつく。
今日の夢には、玄ノ丈さん出てこないかな。