整備に用いる各種装置・装備

都市船は巨大建造物であるため、システムやハード面においても多くの整備が必要な部分が存在する。
そのため、整備に用いられる道具も多種多様となっている。

システム担当整備員(通称:ソフトテクノ)の主な道具は
各々の担当区域の管理室端末及び情報処理ヘッドセットである。
管理システムから送られてくる大量の情報をチェックし分類する。
異常があれば原因を調べ、ハード面であれば実務者へ回す。
システム異常やハッキングの場合は、それこそ彼らの"知識"が最大の道具となる。
ヘッドセットを装着し、対応に当たることとなる。
また、端末故障等にも対応できる電気系統の専門家も多く、
懐にレーザーメスや配線等の整備道具を持っていることがあるようだ。
動きやすいように白衣に似た軽く白い服を作業服とし、彼らのトレードマークともなっている。

一般的な整備行為と言われる機器の点検・修理を行うのは、
整備実務員(通称:ハードテクノ)である。
彼らの得物は自らの整備道具、汎用小型端末、作業用ゴーグル、それに特殊外套である。
通常業務の定期点検に加え、
ソフトテクノから送られてきた異常のチェックや緊急時の応急補修などが仕事内容である。
そのための仕事道具はもちろん、超小型のホロディスプレイが仕込まれた小型端末による位置確認と
その内容が重要になってくる。
また、作業服は突然の事態にも着れるように
上着の緑の長い外套と目を守るためのゴーグルのみが指定されており、
任意で呼吸器保護のためのコーティングマスクなどの
様々なオプションを選択して身につけることになっている。
この外套、実際にスプリンター部隊が用いている布と同じく要所要所に特殊繊維が編み込まれており、
さらに加工を施すことで防刃・耐熱に加え疎水性も持つようになっている。
また、彼らは医者でもあるため抗菌処理も施してあるという。さながら手術服である。
とはいえこれは笑いごとではなく、彼らも
「都市船も自分たちの手術台の上の患者だ。失敗は出来ない」
と言っており、真剣に取り組んでいるようである。

海中汎用活動服
ハードテクノの一種として、船外整備員と呼ばれる大規模定期整備のみに存在する作業員もいる。
区分でいえば三種の担当員であり、都市船の定期浮上に伴い水深が浅いうちに
水中部分の修理作業を行うのが彼らである。
活動に用いられる各種のツールは厳密に制度が定められており、
規定水準を超えた物でなければ使用できない。
その基準は当然ながら潜水服にも適用されるし、水中トーチや命綱といった物にも硬度、強度の面で
規定水準以上の物が義務づけられている。
ただし物によっては規定を越えた物を使用してはならない場合もある。
これらのツールは定期的に検査する必要があるとされている。
この時、潜水服は紅葉国技族局が開発した潜水活動服を用いることになる。
資料では無いが、これにフィンと呼ばれる水かきを装備する。
体温を一定に保つダイバースーツのようなものであるが、
衝撃や裂傷等に対する耐久力や活動のしやすさは外套と同じく通常のものとは大違いである。
要部に装甲があったり、身体を固定するアンカーやバックパック、
短距離通信装置等様々な機能が搭載されている。
また、深海部においてどうしても緊急整備が必要であったり、もしくは人手が著しく足りない場合は
民生I=D"セーパット"を用いることになる。
http://kamuro.at.webry.info/200908/article_1.html T14の第一回I=Lショーに提出済み


inserted by FC2 system