スプリンター部隊

紅葉国スプリンター部隊。
現場からの声を受けて藩王が設立した新たな兵科である。
ゲリラ部隊がI=D操縦等も出来るのに対し、こちらは純粋歩兵である。
主に都市密林等遮蔽物がある場所を活動領域と想定し、高低差と悪路走行にも耐えられるよう訓練されている。

武装は歩兵やゲリラと同じ8式突撃銃が考えられていたが、流石に旧式であるため
新たに14式突撃銃が配備されることとなった。コンセプトや弾の口径は同じとし、コスト削減に努めている。

スプリンターの軍服は、
ゲリラと同様の特殊民族衣装を
更に軽装・軽量アレンジしたものである。
服の布はいくつかのパーツに分かれており、
都市や砂漠、密林等様々な場所での隠蔽に用いる。
首や胸、脚部といった重要部位は
重点的に保護されている。
また服の内部にはスペースがあり、弾丸やツールセットなどを入れておけるようになっている。

スプリンターには特別配備として
タイツ型の脚部サポーターが支給されてる。
特殊金属が編み込まれたこのサポーターは
疲労や怪我を軽減するだけでなく、
階段や悪路の負担を軽減し、
さらにスラリとした脚線美も得られるそうだ。
色やサイズも各種取り揃えてあるようだが…
技族開発局は何をやっているのであろうか。
ともかく、継戦能力が増大したことは確かである。

ヘッドセット。
無線とモニターが一体化した
情報把握用ツールである。
ゲリラの物より全体的な性能が向上しており、
視点右上に戦略画面やオペレート情報表示など
状況を把握しやすくしている。
また激しい運動にも耐えれるように
目を覆うようにつけられることとなった。
スプリンター立ち姿

さて、別件ではあるがスプリンター部隊はとある手痛い被害を受けた時からの悲願でもあった。
九州会戦での壊滅である。
この戦闘ではゲリラ部隊にとっての初陣であったこともあり、毒で全滅しかけたり狙撃で壊滅したりと散々な目にあっている。
また、狙撃で壊滅しなかったとしても隠蔽と浸透により攻撃機会のほとんどを失うと考えられており、
有効打は与えられなかったであろう。
解決法として挙げられたのは、機動や隠蔽による攻撃機会の確保、遮蔽物間の移動等である。
スプリンターは森やビル群等の狭い場所を機動力を落とすことなく移動でき、
かつ時間をかけず意表をついて攻撃できると考えられる。
このため、藩王の一声だけでなく軍部も賛同したと思われる。

戦車等の随伴歩兵や治安の確保等他の様々な任務に用いることも可能と思われる。
後日、模擬戦が行われるそうだ。その結果とともに戦術研究も進むだろう。

―――紅葉国軍情報局員によるコラム

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