丘の上の船の民
まあ、ちょっとした弊害もあった。
あんまり船になれすぎると、地面が揺れてないと気分悪くなったりするのである。
とくに紅葉国は、海中にしろ海上にしろ、『揺れる』のはあまりに日常のことになっていた。
海底都市生活者や外との交流の多い者はそれほどでもない。
が、あまりに長期間、船の中だけで暮らしていると、揺れていることに慣れすぎてしまうのである。
おかげで、外で何日も暮らしていると、地面が揺れないのが不安になる者もいるのだった。
まあ、ちょっとした弊害もあった。
あんまり船になれすぎると、地面が揺れてないと気分悪くなったりするのである。
とくに紅葉国は、海中にしろ海上にしろ、『揺れる』のはあまりに日常のことになっていた。
海底都市生活者や外との交流の多い者はそれほどでもない。
が、あまりに長期間、船の中だけで暮らしていると、揺れていることに慣れすぎてしまうのである。
おかげで、外で何日も暮らしていると、地面が揺れないのが不安になる者もいるのだった。