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医師系アイドレスの猫士
紅葉国では、ターン1の頃より医師たちが常に活躍してきた。
そして猫士たちも、医師アイドレスの着用機会が多い。
現在では、編成に組み込まれる猫士と、市民病院に配置される猫士がいる。
市民病院取得後は、常に猫士が医師アイドレスを着用して配置されている。
中でも王猫のもみじ様は、市民病院取得後の皆勤賞状態で
もみじ様を見たかったら王城ではなく市民病院を探せと言われているほどである。
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僕はルーフ。
遠くアプロー時代から紅葉国にいる猫なんだ。
今は摂政をやっている神室の技師猫として紅葉国にきたので、流星号に乗り込み活躍したこともある。
あとは、藩国部隊のゲリラとして走り回ったり
神室の研究室ごもりにつきあい、1ヶ月後に出てきたら藩王に「生きてたの?」と言われたことも。
そうそう、このときは、神室が寝落ちしてるスキに人型に化けて書類整理をしてたんだ。
夜に寝ないなら、ちゃんと昼間に屋根で寝ないとだめだよね。
そして現在は、市民病院に勤めている。
忙しくも楽しい…やっぱり忙しい。
施設配置のときは、戦闘編成と違って僕らは働き詰めになる。
もちろんちゃんと休憩や休日もあるけど、いつもみたいに昼寝三昧とはいかない。
でも、働いた後のお昼寝は、格別なんだ。
今日もゆっくり病院の屋上で、毛繕いからお昼寝のフルコース。
「にゃんこだー!」
「にゃー、ちゃんと猫士と呼ぶにゃ!」
いや、にゃじゃない。
もっとかっこよく。そう、僕は立派な猫士なんだから。
「にゃんこかわいいー」
なでなでしたってだめなんだ。
僕は……ごろごろにゃー。
キーンコーン、遠くで音がする。
お昼寝タイムの終了、午後のお仕事に行かないと。
「むにゃ……お仕事してきますにゃ」
「にゃんこさん、明日またねー」
「にゃー」
しっぽふりふり。
違うんだ。
あくまで入院患者の人には優しくしなければ、という
えーと、神室が以前言ってたのなんだったっけ?
……そう、職業意識からであって
なでなでされながらのお昼寝が気持ちよかったわけでは、決して! たぶん。
だから、明日も屋上にいくのは、僕の指定席があるからなんだ。
くるんと猫から人の姿へ変化して。
「もみじ様−、午後もよろしくお願いしますにゃ」
「にゃあ」
もみじ様は、お仕事のときもほとんど猫の姿のままだ。
でも、人型への変化ができないわけじゃない。
なにしろこの変化の術は、もみじ様がみんなに教えてくれたものらしいし。
(今では学校で教わってるし、僕も学校で覚えたんだけどね)
なんでも、カウンセリングなんかの一部のお仕事は
猫の姿の方が患者さんも緊張が解けるからいい、とのことだ。
僕は、いろんなものがつかみやすいし身長も高くなる、変化状態がいいけどな。
もちろん、昼寝のときは別。
さて、今日の午後は外来担当だったよね。
大変だけど、はりきっていくぞ!