ステラ・マリス

育成産業の具体的内容

目標として宇宙の観光資源化を掲げた物の、実際には宇宙対応のための研究開発が必須となる。
紅葉国は都市船や海底都市などの技術から閉鎖環境を設計、運用する技術には長けているが、
それでも水や空気を外部から取り入れられない宇宙ではさらなる工夫が求められることになる。
これ以外にも、帝國のFVBや満天星星国などで取り上げられている宇宙病対策を考慮して、
装甲の宇宙線対策なども考えられる。

そこでこの産業育成イベントでは、宇宙での生活環境を設計、運用するという点で
大まかに以下のような観点での企画提案・研究開発を推奨、支援する。

宇宙ならではの観光の企画提案

なんかもの凄そうな宇宙ならではの観光の企画を広く募集する。
360度回れる水族館とか 無重力公園とか体感型立体シアターとか。
もちろん宇宙ならではの賭博でもいい。
なんか派手でうけそうな物を募集する。

船体構造の最適化

宇宙では海中や地上とはまた異なった船体構造を検討する必要がある。
紅葉国でこれまで設計、運用されてきた物は主に海中での使用に耐えることが条件だった。
そのため海中であれば深海でも対応可能だが、一方でその技術がそのまま宇宙で利用出来るかは不明である。
一部は使えても、一部は使えないかもしれない。使えないとしたら、どのように対応するか。
都市船の離水改造、新型藩国船の建造含め、宇宙に対応した船体構造の研究と開発は必須の項目である。

材料工学の推進

宇宙環境での生活ともなれば宇宙線などへの対策も考える必要が出てくる。
一般的な宇宙船では金属や複合材料の船殻が使われていたり、それらの構造材で宇宙線を防いだりと
いろいろな工夫がなされている。
そこで、都市船や新型藩国船を宇宙対応させるための装甲や
先に提案した船体構造の最適化と連携した材料の提案・開発が必要となってくる。

宇宙対応装甲

  宇宙対応装甲

推進機構の開発

移動できないと困る。
実際の所、宇宙進出を果たした後、さらなる開拓を目指して各方面に旅立つ可能性も充分にある。
であればこそ、藩国船や宇宙対応した都市船の推進機構の開発は必須項目となる。
推進機構の実験風景

推進機構の実験風景

リサイクル技術の推進

宇宙に出ると多くの場合外から水、空気などの生活資源を手に入れることが難しくなる。
紅葉国ではすでに都市船などでは循環型のシステムを構築しており、
生活環境を維持するという面では一日の長がある。
だが宇宙環境は海中よりも更に条件が厳しいので、
従来よりもリサイクル面を重視した循環系のシステムを構築しなくてはならず、
研究開発でも重要な項目となっている。

総合的なシステム安全の研究

上記の様々な技術を安全に運用するため、技術倫理面からの精査を行う。
これは膜による赤い海の事件やクローンの事件の例からもわかるように、
高度な技術・研究に取り組む上では避けては通れない面である。
特に紅葉国は今後藩国船などにも取り組む準備があることから、
技術の危険性を熟知し、その適切な運用方法を理解し、知識を広め、
努力をもって安全をこの手にしなくてはならない。
そこでハザード分析などの問題解析のメソッド等、
リスクアセスメントの面からアプローチするシステム安全の研究を促進し、
実際にこれから進む研究と並行してその安全性、運用による危険性を研究していく。

共同研究開発

産業育成にあたっては、様々な国との活発な交流と共に相互に協力し合う関係を結ぶ事が望ましい。
そこで紅葉国としては、研究開発部門と交流がし易いように、
「宇宙コロニー国家プロジェクト」という方向性で研究開発の公募をかけて、
・リサイクル部門
・材料部門
・機械工学部門(船体構造と推進機構)
・宇宙コロニー総合開発部門
とわけて、研究都市での研究と他国からの出資・共同研究先を判別しやすくする。

すでに国家間では、海法よけ藩国との太陽電池に関する技術を共有(具体的には太陽光パネルの発注など)、
玄霧藩国とは宇宙線対策等の宇宙での病理研究分野について知識共有を行い、
実際のコロニー設計・開発に生かしていく旨が話し合われている。

ただし他国との共同研究開発については、魔法と科学が混ざることなどでTLO化することなどの危険性は
くれぐれも気をつけなくてはならない。
仮にどうしてもそうせざるをえないとしても、先に挙げたシステム安全の研究で充分な検討を行い、
最大限の注意を払う必要がある。
また、先のクローン問題にも見られるような脱法的な行為への対策も考えると、
他国との交流は歓迎しつつも、それ以上に注意が必要となる。

このため、他国との共同研究開発については、原則藩国の承認が必要とする。
具体的には共同研究開発先の申請が必要である。
この内容は、通常研究都市での活動で必要となっている監査義務にのっとり、調査が行われる。
(出典:海底都市メープルの特区指定)



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